大川市の紹介 2009年の現在も家具の生産高日本一を誇っています。 大川市とその近隣(福岡県柳川市、大木町など)地域に家具関連の企業が密集している。 市内を見渡すと必ず家具関連の施設が目に入るほどで、特に大川家具工業団地と呼ばれる企業の密集地帯は大川市を代表する企業の倉庫や工場がずらりと並んでいます。 そもそもなぜ福岡の小さい町が日本最大の家具建具の町にまでなったかと言うと、様々な説はありますが、大川という土地は九州最大の河川、筑後川が流れており、その支流である川が数多に広がっているからだと私は思います。 筑後川は、阿蘇外輪山を源とし、熊本・大分・福岡・佐賀の4県を流れ、有明海に注いでいます。 なぜかというと、昔は木材を運ぶために川を使用していました。流れている木材を立地の良い所に運ぶには相当の人手が必要であり、その負担を少しでも減らすために、大川市が一番運びやすかったと考えられます。 大川市は町のほとんどの場所に川が流れており、筑後川から木材の流れる道を変えるだけで立地の良い工場に運べるという利点が活かされたと考えられます。 |
木材工作について 近年、木材を使用した家具・収納・置物は、価値が上がっています。なぜかというと、良質の木材がほとんど残っていないからです。格安の家具等は、寄木といって木材を集めて一枚の板にしてテーブルなどの家具ができてしまうのですが、伝統を守る職人は、一枚板でほとんど製作しているので、良質の木材を探さなくてはなりません。これが、いまとなっては、とても大変で悩みの種です。例えば、綺麗な木目の材質を仕入れたいときは、需要樹齢500年の木を伐採していただかないといけないのです。なぜ木目が重要かというと、テーブルを製作するときに、木材の木目が美しくないとかっこ良くならないのです。 今や地球環境やエコといった言葉がよく聞くようになり、本格的に環境問題を規制するようになると木を伐採できなくなるかもしれません。なので、皆様の自宅にある良質の木材は大切にいたしましょう。良質の木材は磨けばまた美しさを取り戻します。あと100年も200年も使用できるので捨てずに修理に出して下さい。 |
大川指物について 「大川指物」とは釘を使わず、板と棒、棒と棒を使い、木に穴や切りこみを入れ、差し合わせて組み合わせたタンス、箱物、机のこと。 |